京王線の臨時座席指定列車「Mt.TAKAO号」で昼間の車窓を楽しむ
平日運行の列車で出発!
■新宿駅に到着
高幡不動、聖蹟桜ヶ丘にも律儀に運転停車を繰り返し、多摩川を渡って都心を目指す。調布からは、橋本方面からの電車も合流し、運行本数が増えるため、ノロノロ運転になる予感がしたが、それは杞憂に終わった。むしろスムーズな走りとなり、準特急が停車する千歳烏山もスピードダウンすることなく通過。明大前でもきちんと運転停車すると、ホームで電車を待っている人が覗き込むように車内の様子を見ていた。普通の特急であれば、車内は混雑し、大勢の立っている人のため座っていても落ちつかないものだが、高尾山口駅以外で乗ってくる人はいないので、車内は終始ゆったりとして落ちついた雰囲気だった。
笹塚駅もかなりのスピードで通過すると、勢いよく地下にもぐっていった。最後の最後、新宿駅手前で、ホームが満杯だったためか信号待ちをしたのは残念だった。これは臨時列車でむりやり定期列車の中に割り込んだためやむをえないことだろう。信号が変わり通常の特急や準特急が停車する3番線ではなく、京王ライナーと同じく2番線にゆっくりと滑りこんでいった。途中駅では一切ドアが開かないという意味のノンストップであったが、所要時間はともかく快適な雰囲気の臨時列車だった。12月には新宿発高尾山口行きのノンストップ座席指定列車が予定されているようで、京王は俄然積極的になってきた。機会があれば、また乗ってみたいと思う。